沙都子橋(さとこばし)七間飛吊橋ひぐらしのなく頃にの聖地巡礼【岐阜 白川郷】

沙都子橋(七間飛吊橋)
沙都子橋(七間飛吊橋)

こんにちは!元観光バスガイドの西ちゃん(プロフィールはコチラ)です。

ひぐらしのく頃には、岐阜県の白川村や荘川の景色が作品に描かれています。アニメを見た上で、同じ建物や風景を探しあてるのは宝探しで宝を発掘するようなもの。再現度も高く「アニメで描かれているそのまんまのスポット」も多いのです。

荻町城址(天守閣)
荻町城址(天守閣)

ひぐらしファンにとって白川郷と荘川は、まさに「聖地」1つ1つを訪ね歩くことを「聖地巡礼」とよびます。

西ちゃん

本日はひぐらしのく頃に、で通称「沙都子橋」と呼ばれている「七間飛吊橋」をご紹介します。

北条沙都子が前原圭一を落とす橋、別名「沙都子橋」七間飛吊橋

北条沙都子が白目をむきだして前原圭一を落とそうとしているシーンを思い出します。

別名「沙都子橋」のほうが有名ですが正式名は、「七間飛吊橋」。

橋のケーブルに掴まる圭一「沙都子!!沙都子!!

沙都子「落ちろ!落ちてしまえ!

橋から落とされるまでの経緯(あらすじ)

3年前に両親と他界した北条沙都子(ほうじょうさとこ)は、叔父夫婦に引き取られ叔父(鉄平)にとともに生活しています。

沙都子は、兄の悟史(にーにー)が失踪してからは、自分が泣き虫の甘えん坊だったから 悟史(にーにー )が帰ってこないと思いこんでいるため自分が鉄平に酷い扱いを受けていることも認めようとしません。

主塔から沙都子橋を撮影する
主塔から沙都子橋を撮影する

沙都子は、前原圭一に悟史(にーにー)の姿を重ねており圭一は、北条沙都子をおじから救済するために策略します。しかし沙都子は、精神的な強いストレスにより雛見沢症候群(L3、L4、L5の症状)を発症し異常行動を起こしてしまうのです

旦那

え?ただの橋じゃね~の?それよりサミ~~(寒い)

私はAmazonプライムで「ひぐらしのなく頃に」を何度か見ていますが、旦那はまったく無知の状態で出かけたため吊り橋には興味ゼロのようすでした。笑。 揃ってファンだったら歓声あげていたはずです。

北条沙都子は、なぜ前原圭一を橋から落としたのか?

鉄平から沙都子を守るため圭一は、行動を起こします。それは沙都子に好意を持っているからで、何故沙都子が橋から突き飛ばしたのか謎でした。

長さ130メートルの七間飛吊橋
長さ130メートルの七間飛吊橋
西ちゃん

北条沙都子は、どうして前原圭一を突き落としたんだろう?

「ひぐらしのなく頃に」の意味不明なところが逆に面白い

ひぐらしのなく頃に、 その昔 荘川や白川で起こった出来事とリンクするため見始めたのですが見れば見るほど意味が分からなくなるのです。

沙都子橋を渡る
沙都子橋を渡る

圭一が埋めたはず鉄平が生きている・・(なんだそれ?)みたいな。圭一の幻覚???圭一のループ?最も頭を悩ましたのは、一度死んだはずの登場人物が何度も生き返る部分です。圭一に埋められたはずの鉄平も生きているし、沙都子から落とされたはずの圭一も生き返っているのは、表の部分と裏の部分の謎解きでとても面白いのです。

「綿流し編」と「鬼隠し編」「目明し編」では違う世界が描かれているので、見れば見るほど混乱します。そして謎が解けるようで解けない・・その不可解さが魅力なのです。

ひぐらしのなく頃に」の登場人物が

ひぐらしのく頃には、前原圭一、竜宮レナ、園崎詩音、北条沙都子、古手梨花、園崎魅音、羽入など強烈な登場人物が繰り広げる作品。個人的には、沙都子は鼻につくかんじで苦手なんですけど大人の事情でカットされた部分も多いみたいなので小説も、読んでみたいですね。

何を描こうとしていたのか気になりますもん。

「ひぐらしのなく頃に」のファンなら一度は訪れたい聖地

牛丸ジュラ紀化石をわざわざ見に来る人は、ほとんど居ないので駐車場はガラ空き。沙都子橋を見るために車を停めるのは間違いなくひぐらしファンでしょうね。

西ちゃん

沙都子橋に立ち寄るのは、ほぼひぐらしファン。

雛見沢分校 (2008年解体)自転車置き場があった場所

2008年取り壊し解体撤去され今は何も無いのですが、牛丸ジュラ紀化石がある場所は雛見沢分校のモデルとなった建物と自転車置き場があったところです。

雛見沢分校=興宮(おきのみや)分校。正式名が鹿骨市立(ししぼねしりつ)興宮(おきのみや)小学校、鹿骨市立興宮中学校の分校のこと。(もちろんアニメの中での呼称です。)

雛見沢分校は、営林署の施設を間借りして小中併設の学校があったという設定で教育委員会から放任されているので制服は自由なものを着ているらしい。

現在は通行禁止ですが七間飛吊橋の上流はそふ谷吊り橋です。

七間飛吊橋とそふ谷吊橋は目と鼻の先(500メートルほどの距離感)

沙都子橋(七間飛吊橋)は、赤色から焦げ茶色の主塔に塗り替えられていた

吊り橋のケーブルを支える主塔はアニメでは印象的な赤錆色でしたが・・いつのまにか赤錆びた色から焦げ茶色に塗り替えられていました。

牛丸ジュラ紀化石
牛丸ジュラ紀化石
西ちゃん

え?これホントに沙都子橋??

新緑や紅葉の頃にゆっくり訪ねたい
新緑や紅葉の頃にゆっくり訪ねたい

どんどん歩くひぐらしファンではない旦那。 アニメでは赤い橋だったので、これ違うんじゃないないの?とGoogle Mapを見ながら進む私。

七間飛吊橋の看板はどこにも見当たらず・・

沙都子橋(七間飛吊橋)で間違いないよね??と何度もGoogle Mapを確認しながら、ようやく到着。

前原圭一が落とされた吊り橋 (ひぐらしのなく頃に)
前原圭一が落とされた吊り橋 (ひぐらしのなく頃に)

アニメで見た橋は、赤かったはず。画像検索したときも赤い橋が印象的だったので、本当に沙都子橋(七間飛吊橋)なのか??と不安になりました。どこかに「七間飛吊橋」である証拠が無いか探したのですが看板は見つけられませんでした。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: satokobasi20210109.jpg

平成2年(1990年)七間飛吊橋の補修工事が行われている

調べたら荘川村時代に平成2年(1990年)に水力発電施設周辺地域交付金交付施設七間飛吊橋補修事業で補修されているようです。荘川村が高山市と合併したのは平成5年。

平成の大合併では、村で管理していた貯金(基金)は(合併が決まる前から予定していた事業)として無理やり?基金を使ったり借金をしてでも施設を作った地域が多くあったといいます。

水力発電の交付金は、高山市と合併したら持っていかれてしまうわけで合併前に駆け込み事業として補修をしたのかもしれません。(単なる想像ですけど)

2012年以降、再び補修、色を塗り替えている

高山市と合併する前は、赤茶けた主塔だったんですよね。1990年~2011年頃の画像を見ると橋は赤茶けた色でした。2012年のGoogle Earthの写真を見ると赤茶色。ということは、2012年以降~2020年までの間に色を塗り替えたということなんですね。

主塔は焦げ茶色に塗り替えられていた
主塔は焦げ茶色に塗り替えられていた

ひぐらしファンとしては、アニメで描かれた赤茶けた錆びた雰囲気を残しておいてくれれば良かったのに・・と思いますけど。

2021年11月沙都子橋(七間飛吊橋)の写真を残す

沙都子橋(七間飛吊橋)に限らず、アニメで描かれた聖地は取り壊されたり撤去されることもあります。

主塔から沙都子橋を撮影する
主塔から沙都子橋を撮影する
西ちゃん

取り壊されることもあるから今見えるものは貴重!なんでも写真に撮っておくと良いね。

吊り橋を渡ります。沙都子橋を横から映すと、こんな写真が撮れます。主塔の横から映すとこんな感じで撮影できますが結構高さがあるのでご注意くださいね♪

長さ130メートルの七間飛吊橋
長さ130メートルの七間飛吊橋

個人的には観光資源として残して欲しいものですが・・維持管理の問題もあると思うし七間飛吊橋は、牛丸ジュラ紀の化石が発見される貴重な場所・・アニメファン≪化石(天然記念物)という図式なのでしょうね。

歩道は工事現場みたいな縞鋼板(しまこうはん)

私が訪れたのは11月末でしたが、雪が残っていました。雪が残っていたというかこれから振り始めるのですが・・七間飛吊橋の歩道は、互い違いに格子状の小さな突起(リブ)が付いた縞鋼板(しまこうはん)でした。

沙都子橋 (さとこばし)
沙都子橋 (さとこばし)

チェッカープレートとも呼ばれています。雪が多い地域なので滑り止めの意味があるのかもしれないですね。

滑り止め性能があるため工事現場やバス、トラックのステップ部分、船舶の甲板やデッキ、階段などで見られる縞鋼板

橋の見た目としては、工事現場の足場を歩いている気分になります。荘川も白川も豪雪地帯なので雪が多い地域なので縞鋼板にして正解なのだと思います。

吊り橋の長さは130メートル。川からの高さは、あまり感じませんでした・・・とにかく寒い!!川の下にスマホを落とさないように歩かなければいけないですね。

沙都子が圭一を突き落とした吊り橋
沙都子が圭一を突き落とした吊り橋

圭一が突き落とされた吊り橋をすすんでいくうちの旦那。七間飛吊橋からそのまま歩くと獣道となります。おそらくその林道が七間飛林道で途中には何もありません。

庄川の上流にあるのが鬼ヶ淵沼(おにがふちぬま)

橋を渡るとき、下を流れているのが庄川(しょうかわ)。上流にあるのが鬼ヶ淵沼(おにがふちぬま)と呼ばれるところ。

アニメでは圭一が斧を捨てたとされるところです。

沙都子橋 (さとこばし)
沙都子橋 (さとこばし)

アニメの作中、鬼ヶ淵沼はオヤシロさまの祟りがあったときには生贄がこの沼に沈められたと伝えられており鬼ヶ淵沼から火山性ガスが噴出し雛見沢に起こった大災害は、ニオス湖ガス噴出災害(湖底にマグマ溜まりがあって二酸化炭素を放出)と類似しているといわれています。

圭一が落とされた吊り橋
圭一が落とされた吊り橋
ひぐらしのなく頃に
ひぐらしのなく頃に

地域の名前は荘川(しょうかわ)、川の名前は庄川(しょうかわ)

このあたりの地域名は荘川(しょうかわ)ですが川の名前は「庄川(しょうかわ)」と呼びます。

庄川の下流には、荘川桜や御母衣ダム(みぼろダム)があり2005年に高山に編入(合併)し高山市荘川町となりましたが、かつて荘川村と呼ばれていた地域です。

西ちゃん

吊り橋の片方に立つと橋が傾いて、ちょっと怖い

庄川の下流側には御母衣ダムや荘川桜がある
庄川の下流側には御母衣ダムや荘川桜がある

庄川の下流には御母衣ダムや白川郷がある

庄川の下流には御母衣ダムや白川郷があります。

庄川の流れ
庄川の流れ

庄川は急流で夏冬通じて降雨量が多いため電源開発(水力発電)を行う場所としてこの一帯が選ばれたようです。

御母衣ダム(御母衣湖)
御母衣ダム(御母衣湖)

庄川を堰き止めた御母衣ダムをさらに下流にすすむと世界遺産に指定され他合掌造りの白川郷があります。

荻町城址(天守閣)
荻町城址(天守閣)

アニメの中では、白川郷も荘川にある沙都子橋も非常に近くに描かれていますが実際には車で40分ほど離れた距離です。

御母衣ダムを建設するとき見つかった牛丸ジュラ紀の化石

御母衣ダムは、荘川と白川村をまたいで建設されており、庄川の下流にあった集落はすべて水没しました。ダム湖となる前に見つかったのが牛丸ジュラ紀の化石なんですね。

沙都子橋に向かうのに駐車場は牛丸ジュラ紀化石が展示してある東屋周辺を利用します。

御母衣ダムは、日本屈指の規模を誇る岩石と土砂を積み上げて建設されたロックフィルダムは、完成当時「東洋一のロックフィルダム」、「20世紀のピラミッド」と称されていました。

しかしダム建設にあたり174世帯230戸が水没し1200人が移転を余儀なくされており立ち退きを余儀なくされた住民の反対は強固なものであったようです。

柵越しにみたらシジミみたいな貝の化石が確認できました。

飛騨地方は昔は下下の国(げげのくに)と呼ばれており米の収穫がほとんど見込めない地域でした。しかし当時の日本経済に電力エネルギーは不可欠なものでした。我が国の経済発展のために御母衣ダム建設は必要不可欠なものでした。

アニメひぐらしのなく頃に、で登場する雛見沢ダム計画とダム反対運動のストーリーは、御母衣ダムがモチーフになっており作中に登場する鬼ヶ淵死守同盟は、実際に作られた組織名「死守会」をモデルにしたもの。

お嬢様口調の「〜ですわ」という声が聞こえてきそうです。

祟殺し編のヒロイン

北条沙都子(ほうじょうさとこ)

荘川浄化センター

七間飛吊橋
七間飛吊橋
荘川浄化センター
荘川浄化センター

沙都子橋(七間飛吊橋)への行き方

沙都子橋(七間飛吊橋)への行き方ですが荘川インターで降りて国道158号線を白川郷方面に向かうか、白川インターで降りて国道158号線を荘川方面に進むかのどちらか。

牛丸ジュラ紀化石
牛丸ジュラ紀化石

ルート的には戻る形になりますが・・荘川インターで白川郷方面に向かうルートがおすすめ。沙都子橋は正式名は七間飛吊橋です。カーナビやGoogle Mapでは「牛丸ジュラ紀化石」を入力すると場所が特定しやすいです。

前原圭一が落とされた吊り橋 (ひぐらしのなく頃に)
前原圭一が落とされた吊り橋 (ひぐらしのなく頃に)

赤色から黒に近い茶色に塗り替えらていますがひぐらしのなく頃に で圭一が落とされた橋です。

訪れたのが冬に入る直前だったので、枯れたかんじの景色ですが紅葉の頃は絶景。

ふりむきざまに七間飛吊橋
ふりむきざまに七間飛吊橋

ついでに?牛丸ジュラ紀化石も見る

ひぐらしファンにとっては、牛丸ジュラ紀の化石より橋に目がむくところですが、牛丸ジュラ紀化石が展示してあるので是非見てください。

牛丸ジュラ紀化石
牛丸ジュラ紀化石
西ちゃん

シジミの化石が見えるよ。

今は、山の中ですが昔は海だったことが中世期白亜紀の牡蠣やシジミの化石が発見されたことから分かる貴重な化石群なんですね。県指定の天然記念物です。

色が塗り替えられてた
沙都子橋(七間飛吊橋)
  • 赤い橋だと思ったら橋の色が塗り替えられていた
  • 紅葉の季節なら、もっと映える写真が撮れるはず
  • アニメ「ひぐらしのなく頃に」の聖地
    ABOUT US
    西ちゃん中津川ブログを運営している元バスガイド。Googleローカルガイド、地元ライター
    岐阜県中津川市在住ブログライターで出身は飛騨高山。元観光バスガイドがパンフレットやガイドブックより詳しく地元の魅力を発信中。 2021年2月「びっくり なかつがわ」を開設。 旅行、自然、田舎、カメラ、食べ歩き、コーヒーを愛する50代。 詳しいプロフィールはコチラ
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