東濃地方と飛騨地方の年末年始、年越し、お正月の料理、岐阜を味わう

年末年始の料理
年末年始の料理

こんにちは!元観光バスガイドの西ちゃん(プロフィールはコチラ)です。

西ちゃん

本日は、岐阜県のお正月料理をご紹介いたします。

実家の飛騨高山での年越し料理嫁ぎ先の東濃地方の年越し(お正月料理)と実家の飛騨高山にいたころのお正月料理をご紹介いたします。

東濃地方の年越し、お正月料理

東濃地方の年取りの準備は、餅つきから始まります。餅つきは、29日だと「苦」「二重に苦しむ」を連想させるので縁起が悪いようで28日につくとかつかないとか・・12月31日も一夜餅といわれ良くないみたいですよね。

我が家でも少し前までお正月前の「日が良い日」に餅をついていましたが・・最近は個包装のお餅を買うようになりました。

① しょうみそ(しょう味噌)

明治創業100年、中津川市田瀬にある北原こうじ店の米こうじを使い「しょうみそ」を作ります。

米こうじ、砂糖、みりん、調味の素(ヤマコノ)を混ぜ合わせて寝かせたあとに、スルメ、菊ゴボウ(山ゴボウ)、あじめコショウ(七味唐辛子)をくわえれば出来上がり。1~2ヶ月ぐらい日持ちがします。

ゴボウとスルメだけでも美味しいですが・・人参、ナスの漬物を塩出しして入れる家もあります。

西ちゃん

器が良ければ美味しそうに見える説w

② 松前漬け

東濃地方・・というより中津川市加子母周辺だけかもしれませんが・・数の子が入った「松前漬け」とは作り方が違います。地元の松前漬けには数の子は入っていません

材料の人参、潮吹き昆布、切りズルメと調味の素(←だし醤油少々)を混ぜ合わせるだけ。

松前漬け
松前漬け

地元では、切りズルメ、潮吹き昆布、人参を混ぜ合わせたものを「松前漬け」とよんでいます。

一晩ぐらいおくと、しっとりしんなりしたら食べごろ。人参が苦手な人でも「松前漬け」の人参は食べれる!という声を聞くので地元で大人気の料理です。

松前漬け
松前漬け

スルメの値段が案外と高いので年末年始限定・・というかんじ。

③ 黒豆

黒く日焼けするほどまめまめしく働くという意味から縁起が良い食べ物とされている黒豆。

煮豆
煮豆

大正金時も大豆も黒豆も煮て食べます。嫁ぎ先では、小皿に「きんぴらごぼう」、「煮豆」、「田作り」を載せて三種盛り(三つ肴、三種肴)にしていましたよ。

黒豆
黒豆

黒豆が煮えたら栗の甘露煮をINします♪栗を入れただけで「おせち」っぽくなります。

④ 田作り

フライパンに田作り(ごまめ)を入れてポキっと折れるまで弱火で炒り冷めたら醤油と味醂と砂糖を同じ量だけ入れて味をつけます。

西ちゃん

私は面倒なので油で揚げて作るよ!

⑤ きんぴらごぼう

きんぴらごぼうもゴボウと人参をごま油で炒めて砂糖、醤油、みりんで味付ければOK。仕上げに七味をふって完成!

きんぴらごぼう
きんぴらごぼう
西ちゃん

ゴボウ刻むのって案外と面倒なのよね~~

⑤ 年取りのおかず(にごみ)

年取りのおかず・・「にごみ」と呼んでいます。「にこみ」ではなく「にごみ」。

大根、里芋、人参、ゴボウ、板こんにゃく、豆腐、油揚げ、糸昆布、醤油、だしで煮込んだものが年取りのおかず。材料を合わせたらホットクックや圧力鍋で煮れば超カンタン。

大根、人参、こんにゃく、油揚げ、糸昆布、ゴボウ
大根、人参、こんにゃく、油揚げ、糸昆布、ゴボウ

ほぼ煮えたところで、里芋を放り込んで出来上がり♪

あまり美味しそうに見えませんが・・筑前煮とは、違った美味しさです。

⑥ とろろご飯

とろろごはんは、お正月2日に食べる習わしです。ホントは三日とろろといって一月三日にとろろを食べると1年間風邪をひかないといわれています。

長芋は、痒くなるのでフードプロセッサーを使います。その間に、濃いめのだし醤油を作っておきます。だし醤油は、だしの素と東濃地方で大人気のヤマコノの調味の素で味をつければ、ほぼパーフェクトな味に・・w

(直径32センチ、高さ14cm、 重さ2.4kg)

うちは大家族だったので、すり鉢サイズは12号で巨大!!

西ちゃん

ヤマコノの調味の素は、最強な調味料よ・・(使い始めて25年)

記事で紹介しているヤマコノの調味の素は、岐阜県八百津にある味噌平醸造のもの。

ヤマコノ
ヤマコノ味噌平醸造

料理に自信がなくても・・調味の素を入れれば何でも美味しくなるという魔法の調味料なんですよ。

1リットルサイズの調味の素
1リットルサイズの調味の素

似たような醤油を色々試しましたが・・「調味の素」は最強!

⑦ 鮭

醤油、みりん、酒を同じ量にして鮭を漬けておいたものを焼いて食べる

⑧ 年越しそば

年越しそばは、普通におそばを食べることが多いですね。

食べる時間がバラバラなので、カップそばは買い置きしています。

今年は、カップうどん、カップそば、海鮮キムチヌードルを各一箱ずつ買い置きしたら、あっというまに空箱になりました。

西ちゃん

私は、3分待たずに硬めの麺を食べるのが好き。

⑨ 煮なます

大根、人参、こんにゃく、油揚げを煮た「煮なます」味付けは、塩とだしと砂糖と酢。

味付けが面倒なので、あわせ酢や寿司酢で味をつければ失敗無い味になります。

西ちゃん

私は好きだけど家族には不評w

飛騨地方の年越し、お正月料理

26年間暮らした飛騨地方での年越し。家族で海鮮鍋をして最後雑炊でシメというのがお約束でした。

西ちゃん

子どもの頃から鍋に入れる白子が大好物だったな・・

① 飛騨鰤

飛騨に住んでいるときは、鰤の塩焼きを食べないとお正月が来たかんじがしませんでした。岐阜県は海無し県ですが富山県の氷見で取れた鰤を塩漬けにして飛騨地方まで運ばれてきたようで昔から「年越しは鰤で」みたいな感覚でした。

② 飛騨牛

飛騨地方で有名な飛騨牛。おすすめは高山市総和町の山武(やまたけ)の牛肉。飛騨牛のステーキ肉を焼くのが、年末年始の楽しみでした。

飛騨牛焼き肉セット
飛騨牛焼き肉セット
西ちゃん

牛は、レアで召し上げれ~~

牛は、レアでいただいたほうが美味しい♪でも旦那はめったに食べないご馳走や牛肉を食べると必ずお腹壊します。

旦那

俺って意外とデリケート!

飛騨牛
飛騨牛

③ 鶏ちゃん、とんちゃん、ホルモン、味付け肉

「紅蓮華」や「炎」のヒット曲を持つ歌手のLisa(リサ)は岐阜県出身。ミュージックフェアを見ていたら「岐阜はとんちゃん、鶏(けい)ちゃんが美味しい」と言っていたけど岐阜県愛が溢れてて嬉しかった!!

岐阜県は、飛騨牛で有名ですが元々B級グルメとして有名なのがホルモン。飛騨地方は、豚のホルモン(とんちゃん)や牛ホル(牛ホルモン)。下呂や東濃地方は、にんにくと醤油で味を付けた鶏肉と野菜を一緒に焼く鶏ちゃん、郡上も鶏ちゃんが有名です。

お店ごと、地域ごとで味付けが違う岐阜県のソウルフードです。飛騨高山のスーパーに行くと何種類ものとんちゃんが置いてあり下呂のスーパーに行くと何種類もの鶏ちゃんが置いてあります。濃いめの味が付いているので日持ちがします。

鶏ちゃんやとんちゃんは1年中、食べますが年末年始、久しぶりに集まると「鶏ちゃん」という流れになります。

西ちゃん

下呂のいろは特製の飛騨牛味付け肉、めちゃくちゃ美味しかった!

下呂のいろは特製の飛騨牛味付け肉・・

飛騨牛味付け肉
飛騨牛味付け肉

鶏ちゃんは、下呂のあたりだと味噌で味付けするようです。

斐太高校(白線流しのモデルとなった高校)昔の久美愛病院の近くに韓国の女将さんがやっている韓国料理のアリランというお店があって、そこのホルモンが美味しくて(20年以上前に行ったきりですが)私は子どものときから臓物(ホルモン)が大好きでした。 初めてセンマイ(牛の第三胃袋)を美味しいからといわれて出されたときあまりのグロテスクな見た目に絶対食べれないと思ったものですが一度食べたら病みつきに・・

峠を越えて中津川加子母では醤油で味を付けます。同じ岐阜県でも色々違うものなんですね。

④ 中華そば

子どもの頃から年越しそばは、ずっと甚五郎の中華そばでした。今ではテイクアウトは当たり前ですが甚五郎ラーメンは昭和の時代からテイクアウトをしていました。(40年前は、メンマやチャーシューも付いていてスープは一升瓶に入っていました)

極細ちじれ麺なので沸騰したお湯で1分で湯切りをします。

西ちゃん

高山では年越しそばじゃなくて年越しラーメンです。

ずっと食べてる~
岐阜県のお正月三が日
  • おせち料理、切り方、材料、味付けは各家、地域によって違う
  • 味付けが濃く保存がきく食べ物が多いため塩分過多になりやすい
  • 岐阜県のお雑煮は、餅は角餅、醤油ベースでかまぼこと正月菜(小松菜に似ており「もちな」と呼ばれている)が入っている。

せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろをいれた七草粥(1/7)

邪気を払うといわれている小豆粥(1/15)など伝統的な風習は、飛騨地方でも東濃地方でも見かけなくなりました。

年末年始は、家族が揃うので食べてばかりいますよね?

我が家でも、あまり動かなくても良い鍋料理(シメはうどん)焼き肉、すき焼き(シメはうどん)が多いです。家族で1つの鍋を囲むと楽しいですが炭水化物と脂質ばかりで太りやすいシーズンではありますね。

西ちゃん

岐阜県のお正月料理を、深堀りしてみました。

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    西ちゃん中津川ブログを運営している元バスガイド。Googleローカルガイド、地元ライター
    岐阜県中津川市在住ブログライターで出身は飛騨高山。元観光バスガイドがパンフレットやガイドブックより詳しく地元の魅力を発信中。 2021年2月「びっくり なかつがわ」を開設。 旅行、自然、田舎、カメラ、食べ歩き、コーヒーを愛する50代。 詳しいプロフィールはコチラ
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