本日ご紹介するのは岐阜県高山市丹生川町にある飛騨エアパーク。高山駅から15~20分、両面宿儺で知られる飛騨千光寺からは10分ほどの到着にあります。
20年ぶりか30年ぶりに立ち寄ったのですが、景色が良くてとても癒やされました。現代人の心をのどかな気持ちにさせてくれるスポットですよ♪
目次
のどかなハウスの中に突如あらわれる飛騨エアパーク
1995年に完成した飛騨エアパークは、のどかなハウスが広がる場所にあります。
すれ違うのは農家の軽トラか、飛騨エアパークに行く車だけ♪天気が良い日こんな日でも貸し切り状態!
美しい風景が広がる!知る人ぞ知る穴場スポット
飛騨エアパークは、「知る人ぞ知る穴場」。「とっておきの場所」として大事な友だちにコッソリ教えたいような場所。皆に教えたいような教えたくないようなというのが本音ですね。
もともと飛騨エアパークは、高山市で収穫された、ほうれんそう、トマトなどの高原野菜の輸送手段として1995年(平成7年)に開港されました。
飛騨ブランドの確立を目的としておりピーク時は年間66回のフライトが近年高速道路も充実したこともあり防災時や緊急患者の搬送など飛騨ヘリポートの拠点として活用されているようです。
心あらわれるような景色が広がる
雄大な景色が広がる飛騨エアパーク一帯。
飛騨エアパークの見どころ
飛騨エアパークの見どころを順番にご紹介しましょう。
乗鞍岳を一望!飛騨エアパークの見どころ(1)
飛騨エアパークと周辺道路から最も大きく見えるのが、乗鞍岳。南北に3000m級の峰々が連なることから昔は乗鞍連峰と呼ばれていました。
海抜573メートルの高山市内からのぞむ乗鞍岳。海抜631メートルの丹生川役場から眺める乗鞍岳。そして海抜714メートルの飛騨エアパークからのぞむ乗鞍岳は、標高が上がるだけで迫力ある景色が広がるのです。
スマホのカメラでもコレ!ですからね!!もっと良いカメラ&望遠レンズなら、もっとキレイな写真が撮れます♪
乗鞍岳の最高峰が標高3026メートルの剣ヶ峰です。
乗鞍岳の向こうは長野県松本市。岐阜県高山市丹生川町側から見ると、馬の背に鞍を置いたような形から乗鞍岳と呼ばれています。
飛騨エアパークから見ると横に走る道路は乗鞍スカイラインの道路です。
乗鞍岳をクローズアップした写真がコチラ。乗鞍スカイラインと四ッ岳(左)烏帽子岳(右)が写っています。
乗鞍スカイラインは、10月から5月までは雪のため閉鎖されますが、バスの車窓からは、四ッ岳、烏帽子岳が眼前に迫り迫力満点なんですよね。
乗鞍スカイラインは、標高2702メートルの畳平までバスやタクシーで上がる道路です。そこからさらに峰々があるのでレベルに合わせて登山を楽しむことができるんですね。気温が下がるので、防寒着が必要ですが、とても良いところですよ。
以前は一般車も走行できたのですが環境保全のために現在は、大型バス、マイクロバス、タクシーのみ運行可能となっています。観光用のバスタクシー料金がコチラ。
大型バス | 10330円 駐車料金7330円 乗鞍環境保全税3000円 |
マイクロバス | 4650円 駐車料金3150円 乗鞍環境保全税1500円 |
タクシー | 2080円 駐車料金1780円 乗鞍環境保全税300円 |
乗鞍スカイラインに向かう乗鞍行きのバスのりばは、飛騨エアパークから30~40分走ったところにあります。
一般車は、朴の木平の無料駐車場に車を停めて乗鞍行きバスのりばを利用し往復運賃は大人2800円 小学生1550円でいくことができます。海抜714メートルの飛騨エアパークから高度を2000メートル上げるとこんな景色が広がっています。
乗鞍スカイラインは、5月15日~10月31日の期間のみ運行しており天気が悪いと何も見えません!!でも下界で見る景色とは全然違うので激しくおすすめのスポットです。
話を戻します。飛騨エアパークから眺めた乗鞍岳のご紹介をいたしましょう。
乗鞍岳の大丹生ヶ岳、恵比寿岳、里見岳、魔利支天岳(既に閉鎖したが乗鞍コロナ観測所があった)、朝日岳、剣ヶ峰、屏風岳などが眺められます。
乗鞍岳の山頂付近をクロースアップした写真がコチラ。一番背が高いのが最高峰の剣ヶ峰。
撮影したのは4月中旬ですが春は雪が残っていてキレイです。夏は雄大な景色が楽しめ秋の紅葉のシーズンも捨てがたいですよね。
円空上人が開山した笠ヶ岳!飛騨エアパークの見どころ(2)
大きく連なる峰々が乗鞍岳(3026メートル)から左に目をうつすと、三角形の形の良い山が笠ヶ岳(2898メートル)です。
頭にかぶる笠の形に似ていることから笠ヶ岳。
飛騨地方では、笠ヶ岳の残雪(雪形)に馬があらわれるのを目安に田植えの準備を始めるのです。
スマホなので画質悪いですが実際に見た山の景色に心あらわれる思いがします。
笠ヶ岳は、1683年(天和3年) に円空上人が初登頂し開山した山といわれています。
円空上人は乗鞍岳にも登っていますが今みたいに途中まで車に乗って行く時代ではないですからね。想像するとスゴイ話です。
笠ヶ岳は、立山連峰からも御嶽山から見てもどこから見ても分かりやすい山容。
シュッとしていてカッコイイ笠ヶ岳
霊峰 御嶽山!飛騨エアパークの見どころ(3)
飛騨エアパークの入り口がコチラ。非常に「地味」「素朴」な案内看板がヒッソリたっています。
滑走路内には入れません!緑の屋根の管理棟の後ろに見えるのが、標高3067メートルの霊峰 御嶽山です。
御嶽山は、独立峰で昔から山岳信仰の山として崇められてきた山です。
乗鞍岳は女性的といわれていますが、御嶽山は男性的な山という人が多いです。
活火山なので噴煙も見える・・(数年前に噴火した)
乗鞍岳や笠ヶ岳、御嶽山などの山々が一望できる飛騨エアパークは、パワースポットみたいなものですよね?偉大な自然のパワーを感じる場所です。
飛騨エアパーク管理棟 飛騨エアパークの見どころ(4)
1991年~1997年にかけて全国に建設された農道離着陸場の6番目に作られたのが飛騨農道離着陸場「飛騨エアパーク」緑の屋根が広々した自然とベストマッチです。
- 北見地区農道離着陸場(スカイポートきたみ)
- 新得町農道離着陸場
- 美唄市農道離着陸場(スカイポート美唄)
- 余市農道離着陸場(アップルポート余市)
- 福島市農道離着陸場(ふくしまスカイパーク)
- 飛騨農道離着陸場(飛騨エアパーク)
- 笠岡地区農道離着陸場(笠岡ふれあい空港)
- 豊肥地区農道着陸場(大分県央飛行場
今は、イベントを開催したり防災や緊急患者の搬送で活用されている飛騨エアパーク。
滑走路は、800m×25m(着陸帯:920m×60m)。
ヘリコプターちどり、こまどり 飛騨エアパークの見どころ(5)
管理棟の奥にはヘリが停まっています。白いヘリは、海上自衛隊のHSS-2B(ちどり)。黄色のヘリは初等練習機のKM-2(こまどり)。(進入禁止の看板がたっており中には入れませんでした。)
手前のヘリをスマホで撮影。コチラは、海上自衛隊(小松島航空隊)からの貸与された展示ヘリコプターHSS-2B(ちどり)
ヘリは別の方向から(道路)望遠で撮影すると良いかもしれないですね。
トイレも木で出来ています。トイレも鍵がかかっているのかと思ったら使えるようでした。
イベント時は、滑走路から飛び立つ映像も撮影できるようなので要チェックな場所です。
円空モニュメント 飛騨エアパークの見どころ(6)
巨大な円空のモニュメントを中心にロータリーを一周できます。
円空彫には子卯午酉の文字が刻まれており皆同じように見えますが、それぞれテーマがあるようです。よく見るとまったく違っているので驚きました。
酉の方向(西側)を向いている円空彫の足元には「酉」の文字とカラダには乗鞍と雷鳥のようなものが刻まれています。頭も鶏冠(とさか)のように見えます。
子の方向(北側)をむいている円空彫は、手でネズミを持っています。
午(うま)の方向が南側。胴体には午の文字とウマが彫られています。カラダ全体を見ると険しい三角の山が彫られていますが笠ヶ岳をイメージしているのでしょうね。頭の冠にも馬の顔が付いています。
卯の方向が東側をむいており兎が彫ってあります。他のより頭が長くなっておりウサギみたいですよね?
千光寺に立ち寄るならココも是非!景色を楽しむには、もってこいのスポットです。
見学の丘 飛騨エアパークの見どころ(7)
丹生川村は平成17年に高山市と合併し高山市丹生川町となりました。見学の丘は、合併記念公園として整備された場所で道路から歩いてすぐのところにあります。
駐車場もあり4台ぐらいは車が停められます。
見学の丘案内図の看板もあります。滑走路に入ることはできませんがヘリを望遠で撮影するなら見学の丘側から撮るのが最適です。
飛行機の離着陸を見学するのに良い場所です。望遠だったらヘリも撮影できますし。
蓄光石(ちっこうせき)が埋めてあります。蓄光石とは、昼間の太陽光や蛍光灯の紫外線を吸収して、半永久的に蓄光と発光を繰り返すセラミック素材のこと。
あたりが暗くなると蓄光石の星が光るようになっています。星座の説明版があり星空観察も楽しめますが標高が高いので肌寒く気温もぐっと下がる場所なので上着は必須です。
春になると「春の大曲線」が楽しめます。北斗七星の柄のカーブを南に延長すると、「うしかい座」のアルクトゥールス、「おとめ座」のスピカを通りカラス座、それらの星を背にしたうみへび座、ケンタウルス座などの星が観測できます。
夏は、さそり座、アンタレス、アンクトゥルス、スピカ。秋は、「ペガススの四辺形」とよばれる「秋の四辺形」を観ることができます。
飛騨エアパークは、こんなところ
農道空港としては開港したものの農産物の輸送はほとんど行われていないのが現状で税金の無駄遣いといわれる飛騨エアパークですが天気が良い日は、ただただ広い空間に乗鞍岳や笠ヶ岳、御嶽山を眺めるだけでも心あらわれる空間です。
地元の人も観光客もほとんど行かない穴場です。
飛騨エアパークの詳細
住所 | 〒506-2133 岐阜県高山市丹生川町北方2635−7 |
電話番号 | 0577782500 |
乗鞍岳を眺めているだけで心があらわれるみたい