こんにちは!元観光バスガイドの西ちゃん(プロフィールはコチラ)です。
目次
赤茶けた岩肌を流れ落ちる分岐瀑 忘鱗の滝(ぼうりんのたき)
夕森公園に入ると最初にあるのが竜神の滝。次にあるのが忘鱗の滝(ぼうりんのたき)です。
忘鱗の滝の伝説
竜が昇竜の滝に向かうときこの滝の岩肌にぶつかり、鱗(うろこ)を落としていったという伝説が名前の由来です。
※昇竜の滝は一ツ滝から分岐して林道を通り奥三界岳(登山口)方面にあります。
落差20mの忘鱗の滝は、赤茶けた岩肌を流れる分岐瀑。直瀑の竜神の滝と比べると穏やかな流れです。しかし夕森公園の竜の伝説に思いを馳せて眺めることができる穴場スポットです。
忘鱗の滝に向かうには、竜神の滝よりさらに奥に入っていかなければなりません。
分岐瀑(ぶんきばく)、直瀑(ちょくばく)とは?
滝には、分岐瀑(ぶんきばく)、直瀑(ちょくばく)、段瀑(だんばく)、伏流瀑ふくりゅうばく(潜流瀑せんりゅばく)、渓流瀑(けいりゅうばく)があります。
分岐瀑・・落ち口から岩肌にぶつかりながら幾重にも分岐して流れる滝をいう。
直瀑・・落ち口から滝壷まで一気に落下する迫力があり豪快な滝。名瀑と呼ばれるものが多い。
直瀑・・落ち口から滝壷まで一気に落下する迫力があり豪快な滝。名瀑と呼ばれるものが多い。
忘鱗の滝は、分岐瀑とよばれる形状だよ。
夕森公園の滝では、竜神の滝、銅穴の滝、一ツ滝が、直瀑。忘鱗の滝が分岐瀑。アゼ滝が段瀑です。
忘鱗の滝へのルート(行き方)
- 竜神の滝を出発
- ゲート前に車を停める
- 林道を歩く
① 竜神の滝を出発
夕森公園には、5つの滝があります。記事では、ほとんどの人が立ち寄る「竜神の滝」を出発地点としています。
滝はYOU遊館(夕森公園総合案内所)があるところから近い順に竜神の滝→忘鱗の滝→銅穴の滝→アゼ滝→一ツ滝の5つの滝が点在しています。
9割近くのお客様が夕森公園の竜神の滝だけを見て満足して帰られます。しかしせっかく竜神の滝を見たなら、赤茶けた花崗岩を流れる「忘鱗の滝」さらに奥の「銅穴の滝」も足をのばしていただきたい穴場スポットです。
あまり知られていない穴場スポットなんですよ!
忘鱗の滝までの2キロ、15分ほど
竜神の滝から忘鱗の滝に向かうとき、よその子どもが、「2キロなら学校のマラソンコースと同じ!」と言ってるのが聞こえてきました。2キロなんて近いと思ったし楽勝と思って歩き始めたのです。
2キロならマラソン走る距離だよね~軽い軽い~~
木の看板が出てきました!すぐそこにありそうな雰囲気です!
奥三界岳(おくさんがいだけ)=地元では奥三界山(おくさんがいさん)と呼ばれる山があるようです。奥三界岳は、長野県の南木曽町や大桑村と岐阜県中津川市にまたがる1811メートルの山。
途中、退避場のように広くなった場所を見つけて車を停めてみました。
しかし(このあたりだろう!)と狙いを定めた場所に忘鱗の滝は、ありませんでした。
ただの川です。
夏、子ども連れで遊びに来るにはとても良い場所です。
滝なんて、どこにも無いっ
この流れは、下流で竜神の滝となりさらに下流で木曽川と合流する川上川(かわうえがわ)です。
しかし耳を澄ましても滝のゴーという音はしません。
川の真ん中あたりの大きな岩のところまで石を飛び越えながら渡ってみました。
頑張れば向こう岸まで行ける!かんじがしました。
しかし私はオッチョコチョイでよく転ぶ人なのです。
背後から、視線を感じるんですよ・・(何やってんだ、あのおばちゃん)的な。
しばし川の中腹に滞在したものの、居づらくなりシレッとこの場を離れることにしました(謎の行動)
② ゲート(車止め)前に車を停める
細く狭い道を1分ぐらい進むといきなりゲートが見えてきます。
車止めは、入ったらいけない領域のような雰囲気です。竜神の滝を出発して、すぐに忘鱗の滝が見えてくると思ったのですが・・もっと先でした。
車はゲートの20メートルぐらい手前の駐車スペースに車を停めます。5台ぐらい停められるかんじです。
通行禁止なんて赤い漢字で書いてあると怯みますよね。小心者なので引き返そうと思いましたもん。看板に怯みました。でも進入禁止ではなくて通行禁止。車両の通行禁止だったので徒歩はOKということ。
歩行注意、狩猟禁止(これは関係ない)あと1番怖いのは熊出没注意の赤い看板いろいろな看板を1つ1つ見ていきます。
数日前に熊に襲われたニュースやってたことを思い出し震える私。
こんなに看板が立っていると本当に気持ちが萎えますが・・注意を促しているものなので仕方がありません。
私は、ここに来たのが初めてだったので、ゲートの横を通って道路を歩いて行って良いものなのかも分からず途方に暮れました。しかし・・なんとなくゲートの先も普通の道だったので(歩いて行くのは問題無いだろうな)と思いながら入っていきました。人間勇気が必要。
でも何も知らない人は「入ったらダメなとこ」と思って引き返してしまいそうなかんじです。
奥三界岳 ( おくさんがいだけ) への登山禁止と書いてあります。あとで調べたら付知に抜ける登山道があるようなのです。
奥三界岳 ( おくさんがいだけ) なんて初めて聞いた!!
いつものように財布とスマホしか入っていないリュックを肩に・・ふらりと・・足をすすめます。
そして・・この肝心な看板は、忘鱗の滝、銅穴の滝やアゼ滝を見て引き返してから初めて見たという・・
最初に見ていたらどれぐらい歩かなければいけないか分かったのに・・残念です。肝心な看板見落とす私。ゲートの横道を通り抜けて・・ゲートを突破します!
悪いことしてるみたいでワクワクするわ~!(不良中年)
ゲートをあとにして・・私は、忘鱗の滝へと向かいます。
③ 林道を歩く
林道に沿って歩いていきます。忘鱗の滝に行く道のりは、ずっと・・こんなかんじの山の中。
途中、人を発見。どうやら降りてくる人のようです。いつもの私なら知らない人でも声をかけるところですが・・入ってはいけない場所のような気分だったので・・一応山歩きのマナーと思い挨拶だけしましたが思いっきりシカトされそのまますれ違いました。
それより「忘鱗の滝」や「銅穴の滝」の読み方が分からず聞けなかったというのもあります。
途中、悪路になっているとドキドキします。
赤茶けた沢が見えてきました。
忘鱗の滝に到着!
直瀑の竜神の滝とは違って滝という雰囲気ではないけど忘鱗の滝は分岐瀑。
分岐瀑(ぶんきばく)の楽しみ方
分岐瀑の楽しみかたといえば写真撮影。
この日は、水量が少なく直瀑(竜神の滝)を見たあとだけに迫力は感じられないのですが繊細な流れの滝は、撮影方法を変えてみると、もっと楽しめます。
忘鱗の滝と知らずにサクッと2~3枚写真を撮っただけ
分岐瀑をスマホやカメラで撮影する方法
分岐瀑である忘鱗の滝は、赤茶けた岩肌を伝うように繊細に流れています。私は普通に撮影したのですが・・分岐瀑を撮影するならカメラは三脚で固定。スローシャッターを使うと絹糸を垂らしたような繊細な1枚が撮れます。
私は、スマホで普通に撮ってしまったよ。
スマホ(Galaxy Note20 )だったら、スーパースローモーションで撮影すると良いみたい。今度試してみようっと。
スマホカメラは、設定でモードがいろいろあるので試してみるといいかもしれません。
忘鱗の滝まで、苦労して上がったら、続いては銅穴の滝に向かうと良いですよ。銅穴の滝は直瀑なので、忘鱗の滝とは、違った豪快に流れ落ちる滝です。
忘鱗の滝、2キロだと侮れない。思ったよりも時間がかかった
ほとんどの人が、忘鱗の滝まで近かったと書いておられますが私は、忘鱗の滝に到着するまで、思ったよりも時間がかかり距離も遠く感じました。
忘鱗の滝まで時間がかかった理由
- 初めてで遠く感じた
- 途中 寄り道をした
- 途中 写真を撮りまくった
- 忘鱗の滝の看板を見落とし、行ったり来たりした
- 忘鱗の滝の画像検索をしていなかったためどんな滝か分からず通過してしまった
- スマホ圏外になりリサーチ出来なかった
- お腹がすいた、のどが乾いたことが原因で腹時計が誤作動を起こした
- 50代という年齢
でも普通に山歩きに慣れていれば私のようなことはありませんのでご安心を。
忘鱗の滝へのアクセス(地図)
中央自動車道中津川ICをおりて酷道19号線を松本方面に北上、20分程行くと弥栄橋(いやさかばし)があるので下呂坂下方面へ向かって左折。途中、夕森公園の看板があるところから県道3号線を走ると10分程でYOU遊館(夕森公園総合案内所)に到着。
混雑時は、YOU遊館(夕森公園総合案内所)の駐車場に車を停める・・混雑していなければ、そのまま竜神の滝の看板に従い上のほうに向かって走る。途中竜神の滝はメインの見どころ。さらに山道を進み続けると車止めがあるところに車を駐車できる。そこからは徒歩。
夕森公園の忘鱗の滝(ぼうりんのたき)についてご紹介いたします。