中津川駅から車で5分(徒歩10分)の距離の桃山公園には、奇岩マニア必見の女夫岩(めおといわ)があります。
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日本最大級の女夫岩
陰陽石として日本最大級の大きさを誇る女夫岩は、奇岩マニアには、たまらない珍スポットです。巨大な女夫岩は、道路からもチラ見できますが、良い公園なので散策してみてはいかがでしょうか?
老夫婦の大きさと比べると4~5倍あります。
ずんぐりむっくりした巨岩の横を通り抜けます。見る角度によっては、それっぽく見えるから不思議!
苗木花崗岩の分布地 中津川
うっすら赤茶色に見えるのは花崗岩だから。花崗岩に含まれる鉱物が錆びた色なんですね。
中津川市や恵那市は、「恵那錆石(えなさびいし)」といわれる花崗岩の分布地で奇岩巨岩が多い地域です。
花崗岩はマグマが地下深部でゆっくり冷え固まったもので最初は、自然の造形と思いながら眺めていたんですよ。女夫岩に関する説明が、あまりにも少ない・・謎が多いな・・と。
女夫岩を切り出そうとした痕跡
深掘りして調べていたら、昔の矢穴技法の痕が女夫岩にも残っているとの情報を得ました。実際くまなく見ると不自然な切れ込みがあちこちに見つかります。下の写真は切ったあと・・
矢穴技法は、金槌と鑿(ノミ)を使い矢穴を挿しこみながら石を切り出す方法です。
矢穴技法の痕が残る岩
女夫岩の裏側に回り込むと割られたような痕跡や切り出そうとした痕、矢で刺した穴(矢穴)が見つかり息をのみます。
石を切り出そうとして失敗したか、途中で諦めたのかは女夫岩のみぞ知る・・といったところです。
でも・・これ・・どう見ても自然についた痕では無いですよね??
柵があるので裏に回り込む人は少ないのですが岩の後ろ側の小道を通ると矢穴技法の痕がくっきり見えます。
もしかしたら苗木城を建設するとき、岩を切り出そうとしたのかもしれない・・と想像すると楽しくなります。
自然な造形と思っていましたが、巨岩を切り出した痕跡にも見えます。そしてえぐれた痕に石碑を埋め込んだような気がしてなりません。
石碑の奥・・見たい・・w
女夫岩の写真スポット
女夫岩は写真を撮りながら散策するのにちょうど良いコースです。
めおとはし
小径を歩くと赤い「めおとはし」があります。
めおとはしと女夫岩を一緒に撮影するのも良いですね。
日本各地に夫婦岩(めおといわ)は存在しますが中津川市の女夫岩(めおといわ)は、女に夫と書いて「女夫岩(めおといわ)」と読ませます。
女岩も夫岩も見て欲しい部分には柵が張ってあり、よじのぼれないようになっています。カメラを構えるなら、こども科学館を背にして柵が張ってあるところで撮るのがオススメ。
切り込んだ岩の痕を見ながら自然の造形と思うもよし、昔の人が削ったのだろうと想像しながら歩くのもよし・・笑。
デッカイ岩に浪漫を感じます。
見る位置によって撮影スポットがあるので、行ったり来たりしてみると「あああ、これが!」というスポットに行き着きます。
肉眼で見ると「やや!!これは」と思う場所にたどりつきます。コチラは高さ8メートルの夫岩。
肉眼で見たら、それっぽく見えた女岩をカメラにおさめます。
しかしカメラの画像をパソコンで取り込んだところ肝心なところが暗くてよく分からない
なんじゃこれ。写真を加工してみましたが分かりにくい・・目を細める私(意味不明w)
私は写真を30枚ぐらい撮っただけですが・・帰ってからもっといっぱい撮れば良かった!もっと矢穴をじっくり見れば良かったと思いましたよ。
夫岩は高さ8m周囲24mあります。人が通ると大きさが、よく分かります。
四季折々の樹木が楽しめる
四季折々の樹木の移り変わりが楽しい公園です。
座論梅(女夫梅)
桃山公園に咲いている梅は「女夫梅」。
正式名は座論梅(読み方は、ざろんばい、ざろんうめ、ザロンムメ)や八房の梅ともよばれています。
花は白く八重咲き。雄しべが数本あり1つの花に4~7個の実をつけるため梅雨の時期に来れば「梅の実」がブドウのように実っている写真を撮ることができます。
私が訪れた3月初旬は女夫梅(座論梅)の花が満開で青と白のコントラストが見事でした。
目が覚めるような空の青と梅の白!と思っていたら・・偶然 野鳥(ヒヨドリ)を発見。
野鳥観察も楽しめる
梅の木の真下でスマホカメラで撮影したものですが、全然逃げていきません。
静かな公園なので野鳥もリラックスして花の蜜を吸い続けているようです。
野鳥の写真は想定外でしたが、四季折々に表情が変わる公園です。
四季折々の植物が楽しめる
リンドウみたいなカワイイ小さな花をつけるアセビが咲いていました。
アセビは、漢字で書くと馬酔木。名前の由来は「馬」が葉を食べれば毒に当たり、「酔」うが如くにふらつくようになる「木」から馬酔木と名前が付いたそうです。
黄色い花の樹木は、サンシュユ(山茱萸)夏に赤い実をつけるぐみ
春先でも楽しめる公園なので、新緑や紅葉の季節に出かけたいと思いましたよ。
女夫岩神社
女夫岩神社は、子宝、夫婦円満、家庭円満、縁結び、安産祈願にご利益があるといわれています。
比較的新しい神社です。
由来が看板がコチラ。
看板に以下のようなことが書いてあります。
神代の昔2800年前にイザナギノミコト、イザナミノミコトが天照大神を産み落としたときの胞衣(エナ)=へその緒が恵那(えな)山となりイザナギノミコト、イザナミノミコトが子孫繁栄を願い置いていったのが女夫岩で鎮座したのが女夫岩神社だそうです。
歌人、吉野秀雄の歌も刻まれています。
男の根岩 女の陰石に きほへども 道をへだてて 合はなくも あはれ。
恵那山がへその緒だったなんて!!
桃山公園は、それほど広くない公園ですが3つのお社がありましたよ。
恵北高椅神社は栃木県小山市の神社で岐阜県に4箇所の分社があります。
下呂温泉合掌村(下呂)、金高椅神社(金山)、飛騨高山高椅神社(日枝神社)、桃山公園にある高椅神社は、もともと苗木夜明けの森にあったものを平成9年に桃山公園に移したものです。
子ども連れにおすすめの公園
中津川の3月初旬は、肌寒いせいか11時頃までにすれ違ったのは若者1人と老夫婦だけでしたが、暖かい季節になれば子ども連れで賑わうはず!!
子どもが遊べる遊具がある
小さな子どもを連れて遊びにくるには、もってこいの場所です。お弁当を持って広げたら楽しそう。土日祝日でも、混雑とは無縁でほぼ貸し切り状態。
遊具の下はゴム状だから安心
遊具の下は、ゴム状になっており子どもが転んだり遊具から落ちても怪我をしないようになっており子ども連れでも安心です。
子どもたちを遊ばせながら・・大人は、ゆっくりくつろげるようベンチも用意されています。
ローラー滑り台もあります。子どもには、100回ぐらい滑っててもらいましょう。笑。
子どもが小さいとき、滑り始めると延々と滑っていたものですがズボンが破けるよ!っていう勢いでエンドレスで滑り続けるんですよね。
ベンチがあるのでママ友と、ゆっくりオシャベリも楽しむこともできます。子どもの心配事って尽きないですもんね。
ママ友とゆっくりオシャベリ♪
子どもたちを空の下で遊ばせながら、ベンチに腰掛けてゆっくりするのも何にも代えがたい時間です。
公園内にはお手洗いもあります♪密にならない常にソーシャルディスタンスな公園です。
中津川市こども科学館
桃山公園地内には、中津川市こども科学館があり週末になるとイベントなどが開催されます。
大人は330円ですが小中学生の入館料は無料。定休日は月曜日。
中津川市の各施設(子ども博物館330円、鉱物博物館330円、苗木遠山史料館330円、中山道歴史資料館330円、東山魁夷心の旅路館(310円)、熊谷榧つけちギャラリー330円)をご覧になるなら年間パスポート1650円で購入すると何度でも入館できます。
子ども科学館を始めとして中津川市内にある各施設は、すべて小中学生は無料で大人料金は、東山魁夷心の旅路館以外は330円。
科学や歴史などに興味を持てなかったけど・・もっと連れ出せば頭の良い子に育ったかもしれないな・・w
桃山公園 女夫岩へのアクセス
桃山公園一帯は、岩があちこちに点在しています。普通の民家の前にも、こんな大きな岩がありビックリです。
桃山公園 所在地 | 〒508-0011 岐阜県中津川市駒場1657-4 |
電話番号 | 0573-66-1111(管理課 |
桃山公園 女夫岩の駐車場
駐車場は、20台~30台ぐらい停められる広々スペースです。
桃山公園 女夫岩の近くにはファミマがありますが「P」の看板を目印に駐車場に停めましょう。道路からも岩は見えますが生活道路のため交通量は多め。お車でお越しの方は、駐車場に車を停めてゆっくり景色を楽しむと良いですよ♪
星のトンネルを通り抜け桃山公園へ・・
駐車場から桃山公園に行くには、星のトンネルをくぐり抜けます。
階段を上がっても桃山公園に入ることができますが道路を横断しなければいけません。
ところで・・星のトンネル・・「どうして星のトンネルなんだろう」?と通り抜けました。
実は、このトンネル、センサーが反応し星が光り音楽が流れるようです。(早朝だったせいか、私が通ったときは無音で光らず・・)
トンネルの中には星が描かれています。自分の星座を探すのも楽しいものです。
トンネルの上部には、プラネタリウムみたいに星が配置してあります。
桃山公園は、女夫岩を通じて歴史を想像するのも楽しい場所です。ただのデッカイ岩!というだけでなく中津川(苗木)が花崗岩が多く存在する地方だと再認識できる場所です。
植物や樹木を眺める、こどもを遊ばせたり、親子で学べる良いスポットです♪
ご夫婦で散策を楽しんでおられる2人連れ。大きい岩だね!。