恵那峡の天然記念物、オレンジ色の巨岩「紅岩」への行き方、天佑稲荷からの道案内【中津川市 蛭川】

紅岩
紅岩
こんにちは!元観光バスガイド、巨岩マニアの西ちゃん(プロフィールはコチラ)です。

紅岩(べにいわ)は、オレンジ色の巨岩で遠くからでも目立ちます。

近そうで遠い紅岩
近そうで遠かった紅岩

近くの山道を走ってみても、どこにも「紅岩」の看板がありません。

望遠で撮った紅岩
望遠で撮った紅岩

手が届きそうな場所にあるのに・・です。

紅岩のオレンジ色の岩の正体はダイダイゴケ

オレンジ色の岩の正体は、ダイダイゴケが張り付いたもので紅岩の苔を見に行った記事を見つけてから私も自分の目で確かめたいと思い紅岩へ向かう道を探していました。

紅岩の苔を自分の目で確かめたい

紅岩
紅岩

見れば見るほど不思議な色です。恵那峡ワンダーランドの観覧車の高さは50メートル。

紅岩と恵那峡ワンダーランド
紅岩と恵那峡ワンダーランド

紅岩の高さは27メートル、幅は18メートルなので観覧車の半分ぐらいのサイズ感です。

オレンジ色の岩は紅岩といって実は苔なんですよ」と案内文あったっけな。でもお客さんは、反対側の恵那峡ワンダーランドの観覧車に目を奪われるんですね。笑。

恵那峡の紅岩
恵那峡の紅岩
西ちゃん

本日は、恵那峡のパワースポット天佑稲荷から登る紅岩への道案内をいたします。

紅岩へのルート(行き方)

紅岩の登山道に向かうには目的地を「天佑稲荷(てんゆういなり)」をカーナビやGoogle Mapに設定します。

天佑稲荷の駐車場に車を停め天佑稲荷から紅岩に向かう登山道を歩いて登るのです

西ちゃん

紅岩に行くなら目的地を「天佑稲荷」に設定しましょう。

どこから上がる?恵那峡紅岩

博石館紅岩山荘付近で「紅岩にはどうやって行ったら良いですか」と聞いてみたものの「紅岩って見えるけど上がったこと無いから知らない」「どこから上がるかわからない」の答えばかりで知られていないように感じました。

恵那峡大橋(恵那峡展望台)からすぐ近くに見え昔は旅人の目印になっていただけあってオレンジ色の岩で遠くからでも目立ちインパクトがあります。近くで見たらもっとスゴイんだろうな~と期待だけが高まっていたのです。

恵那峡展望台駐車場
恵那峡展望台駐車場

何度か周辺を車で走り探しても紅岩の行き方が分からず謎に包まれていました

恵那峡展望台の駐車場から上がれるかも?と車を停めても登山道は見つからず・・。

近くに見える「紅岩」登山道が無いってどういうことなんだろう??と思っていたんですね。

紅岩への行き方が分からない

謎のベールに包まれ何度ナビに入れても行くことが出来ず半分あきらめかけていたころ、、、

愛知の岩好きさん

紅岩は登ったことが無いけど、どこから登るんでしょうね~~?

西ちゃん

岩好きさんでも上がったことが無いなんて!絶対上がってみたい!!

5回目の挑戦で何が何でも行ってやるぞ!という気持ちになっていました。笑

県立自然公園恵那峡の看板

あちこちに見受けられるのが紅岩が描かれた県立自然公園恵那峡の看板。

恵那峡の地図
恵那峡の地図

紅岩が描かれているので恵那峡のシンボルなのは間違い無いのですが肝心の「紅岩」「登り口」は謎でした。

西ちゃん

浮世絵みたいな絵だな。昔、お稲荷さんが祀ってあったのかな~

車や遊覧船が描かれているにも関わらず、昔はこんな場所でしたよ~と想像上の絵だと思い込んでいたのです。

最後に天佑稲荷から上がることが分かったものの間違えて「天佑稲荷(てんゆういなり)」を「天佑神社(てんすけじんじゃ)」?天佑神社(てんゆうじんじゃ)」?と入力して途中で間違いに気づき天佑稲荷(てんゆういなり)を目的地に設定したら到着しましたよ。

天佑稲荷に おまいりしてから登山道へ

天佑稲荷は、家内安全、五穀豊穣、商売繁盛、交通安全、厄除け 入学進学又子宝を祈願する霊場です。鳥居の横にあるのが門前茶屋。門前茶屋が開いているときは「おでん」や「五平餅」が楽しむことができます。

石段の途中でふりかえると見える恵那峡ワンダーランドの観覧車。

石段を上がりきると、看板に描かれているお稲荷さんがあり驚いてしまいました。

西ちゃん

実在するおいなりさんだったのね。

天佑山大洞院(天佑稲荷)
天佑山大洞院(天佑稲荷)

手水舎で手を清めておまいりをします。

天佑稲荷の手水舎
天佑稲荷の手水舎

石段から右に進むと紅岩の登山道。左にはしめ縄が付いた巨岩(天洞岩)があります。

天洞岩は、満月の夜に願掛けをすると願いが叶うといわれています。パワースポットなので巨岩を見てから紅岩に向かうと良いですよ。右側には、月の光を象徴する菩薩(月光菩薩)左側には本堂があります。

天佑山大洞院の天洞岩
天佑山大洞院の天洞岩
西ちゃん

巨岩マニアなので、大きな岩を見るとテンションが上がっちゃう!

紅岩の登山道(行き方)

お堂のすぐ横から伸びている道が紅岩への登山道なので右側に向かいます

天佑稲荷の赤いのぼり旗の横の道をすすみます。

紅岩の登山道
紅岩の登山道

赤いのぼり旗に見送られるように進むと紅岩登山道の看板が出てきます。

紅岩に行く登山道 目印①看板

お堂から右側に向かうと看板があらわれます。看板に従って山道を進むと紅岩の登山道が伸びています。

右に向かうと紅岩登山口(看板)
右に向かうと紅岩登山口(看板)
西ちゃん

高さ27メートル、幅18メートル。覚えられないことは全部カメラで記憶。

県指定天然記念物(紅岩看板)
県指定天然記念物(紅岩看板)

途中野生のラン(和ラン)に似た赤紫の花と葉の小さい花を見つけましたよ。

エビネの花
エビネの花

海老が尾を立てたように見えることからアカエビネ(赤海老根)というようです。

アカエビネ
アカエビネ

紅岩に行く登山道 目印②鉄塔

本堂のところから鉄塔までは一本道で5~10分の道のりです。鉄塔越しに紅岩が見えます。

上に上がっていくにつれ紅岩の全体像が大きく見えると想像していたのですが登山道で紅岩が一番よく見えるのは、この鉄塔付近となります。

鉄塔と紅岩
鉄塔と紅岩

鉄柱を過ぎると、トトロ感満載の風景と比較的なだらかな道が続きます。

紅岩ハイキングコースの名前にふさわしくハイキング気分で歩くことができます。

紅岩に行く登山道 目印③シマシマ模様の岩の上を歩く

しばらく歩くと、緩い登り坂になり地面が縞模様になっているところを歩いていきます。蛭川一帯は花崗岩(御影石)の産地で、縞模様は自然のままの花崗岩です。

シマシマ模様の岩
シマシマ模様の岩

自然の花崗岩(御影石)の上を歩いていきます。

シマシマ模様の岩
シマシマ模様の岩

紅葉シーズンに上がったら、今とは違った景色が楽しめそうです。

紅岩に行く登山道 目印④高台から恵那峡大橋をのぞむ

縞模様の花崗岩を抜けると高台があります。眼下に恵那峡大橋がのぞめるのですが、こんな感じの景色は、ココでしか撮れません。※望遠レンズで撮ったもののピンぼけ。笑。

眼下に恵那峡大橋が見える
眼下に恵那峡大橋が見える

こんなに高いとことまでのぼってきたのだと感慨にふけります。そしてイメージ的には上がっていくに連れ、この景色を上から眺めることになるだろうという期待は裏切られます。

紅岩に行く登山道 目印⑤2メートルぐらいの大きな岩

一本道の登山道を進むと2メートル程の大きな岩が見えてきます。大きな岩の横を通り抜け、そのまま登山道を歩いていきます。

岩の横を通る
岩の横を通る

岩の横には薄汚れた衣類が引っかかっており行きも帰りもヒヤっとしました。

シャツ取りに戻れず遭難?(そのへんにドクロ転がって無いよね)と想像してしまい怖かったです。

行きも帰りもヒヤっとした
行きも帰りもヒヤっとした

紅岩に行く登山道 目印⑥裂けた岩

2メートルの大岩を通過すると、今度は、真っ二つに裂けた岩が見えてきます。この岩も2メート程ありインパクトがありました。

裂け目から木が生えている
裂け目から木が生えている

裂け目が木が生えているのですが・・

裂けた岩
裂けた岩

裂け目の向こうに光が見えます。

紅岩に行く登山道 目印⑦シダ

自分の身長より高い1メートル50センチを超えるシダをかきわけながら前に進みます

1メートル50センチ越えのシダをかき分け進む
1メートル50センチ越えのシダをかき分け進む

それまでの気楽なコースに比べて、いかにも探検ぽくなってきました。

西ちゃん

自分の身長より高いシダをかきわけながら進むと「何やってんだ私」という気分になったよw

シダに覆われた看板がある(一応)
シダに覆われた看板がある(一応)

紅岩の登山道は比較的分かりやすい道なので迷子の心配はありませんが、私は人並み外れたオッチョコチョイなので、慎重に進みましたよ。登ってきた道を振り返るとこんなかんじのルートです。

傾斜もそれほどきつくありません。

紅岩に行く登山道 目⑧倒れた木塔

岐阜県教育委員会が設置した倒れた木杭が恐怖心を煽ります。

倒れた看板怖い~~
倒れた木杭が怖すぎる~~
西ちゃん

直さず放置されてて怖い~~

紅岩の看板を目印にすすむ
紅岩の看板を目印にすすむ

シダのジャングル?をすぎればゴールは目の前。シダが生えている場所は、日陰なので雨上がりだと滑りやすいです。気を付けて上がっていきましょう。

シダをかきわけてすすめばゴールは目前
シダをかきわけてすすめばゴールは目前

紅岩に行く登山道 目印⑨根っこがグネグネ生えている

根っこがグネグネした道をよじのぼります。もはやハイキングコースというよりガチ登山。

最後は根っこにつかまりよじ登る
最後は根っこにつかまりよじ登る

細いロープを見ると恐怖心をかきたてられます。細いロープにつかまらず、根っこにつかまってよじのぼっていきましたよ。

根っこにつかまりよじ登る
根っこにつかまりよじ登る

よじ登るという表現がピッタリ来るんですよね。登ってみたらロープはどこにも縛り付けられておらずヒョエーとなりました。

ロープどこにも結わえてなかった
ロープどこにも結わえてなかった
西ちゃん

どこにも縛り付けてないなんて!~~おっそろし~

一応、そのへんの木にくくっといたか次に行った人は安心?です。

こんなの・・転落したら、新聞に載るやん・・。ブロガー51才女性足を滑らせて転落って。

⑩ 紅岩到着

このあたりで海抜490メートル程。私はヘタレなので、これ以上近づくのは止めておきました。私の恐怖心と高度感なんて写真1枚で変わるわけではないですし。

自分の乗ってきた車の鍵をポッケから落とさないこと。スマホを落とさないこと。カメラの重さでバランスを崩さないことがなにより大切。

真下をのぞきこむ勇気は1%もなかったです。紅岩へのルートは距離も時間も短くて難易度としては9割初心者向きです。残りの1割が危険度高めなので侮ること無く臨みましょう。

紅岩をよじのぼるロープ
紅岩をよじのぼるロープ

高い場所によじのぼるロープがありました。しかしバランスを崩したら落ちるので、私は止めました。よく見たら細い木に縛り付けてあるんですね。

西ちゃん

こんな細い木に命預けるなんて出来ない・・

細いロープは細い木にくくられていた
細いロープは細い木にくくられていた

高い場所から見下ろした写真がコチラ。

木曽川の獅子岩、金床岩が見える
木曽川の獅子岩、金床岩が見える

低い場所から撮影した写真がコチラ。

どうなんでしょうね~?あんなに危険な思いをして上がって行った割には・・という気がします。

⑪紅岩付近の巨岩を楽しむ

一旦、木のグネグネ道を降りると、(下りは滑って転んだ)巨岩がそびえており圧巻です。

巨岩
巨岩
ワイルドな巨岩郡
ワイルドな巨岩郡

そこからもう一段高い場所に登ることができます。

西ちゃん

複数で登るのなら、上の段から下の段の人を撮影すると紅岩登った感の写真が撮れます。

高いところに上がってきた高揚感よりも恐怖心が上回りました。

恵那峡の景色を楽しむ余裕もなかった
恵那峡の景色を楽しむ余裕もなかった

でも、こんな場所に登っていたので、怖くて当たり前ですよね。

標高490メートル
標高490メートル
西ちゃん

ただただ足がすくんだよ

紅岩に登るときの持ち物

紅岩に登って降りると1時間ぐらいの道のりです。天佑稲荷(てんゆういなり)の駐車場に車を停めたら、荷物は必要最低限のものだけにして軽くして上がりましょう

  1. カメラ(デジタル一眼、ミラーレス、コンパクトデジカメ)
  2. スマホ
  3. モバイルバッテリー
  4. 飲み物
  5. リュック

紅岩に登る前に腹ごしらえ

往復1時間足らずの道のりですが・・紅岩の上は狭いのでお弁当を広げて食べる場所がありません。

登る前に腹ごしらえをしておくと良いですよ♪

五平餅
五平餅
西ちゃん

私は、恵那峡名物の五平餅を食べましたよ!

紅岩に登るときの服装

天佑稲荷から歩いて15分とネット情報を真に受けて15分ぐらいなら楽勝・・と簡単に考えていました。

出かけたのは6月初旬、天候は曇り、気温28度。上は半袖、下はスカーチョ。足元はソコがテロテロの運動靴。紅岩を見て降りるとき滑って転んでしまいました。

気温の差はありませんがケガ防止のため足元は、防御したほうが良いです。

動きやすい服装で登りましょう!

崩れてるとこも歩くよ
崩れてるとこも歩くよ

紅岩ハイキングコースと書いてありますが・・最後は獣道っぽいの覚悟の上のぼってください。

紅岩に登るときの靴(足元)

私は低山登山の経験しかありませんが・・もしあればトレッキングシューズを履いていったほうが良いです。落ち葉や土、砂が靴に入るのと滑りやすいからです。トレッキングシューズが無ければ運動靴。運動靴は、私みたいにソコがテロテロのものは危険です。

西ちゃん

汚れても良いように歩き慣れたソコがテロテロの靴を履いていったら滑って転んだ

CROCSなどサンダルは滑るので危険なのでNGです。

紅岩に実際に登った感想

ただ、ひたすら怖かった~そして憧れているものは遠くで見ているうちが花遠くで見たほうがキレイだったんじゃないかと正直思いました。

紅岩
紅岩
西ちゃん

この写真は、恵那峡大橋から撮ったものです。

紅岩登山の日程
  1. 恵那峡大橋近くにある天佑稲荷(てんゆういなり)駐車場に到着。荷物は最小限にして出発
  2. 階段を上がる(2分)
  3. 天佑稲荷と巨岩(天洞岩)をチラッと見る(3分)
  4. 天佑稲荷の右横から紅岩ハイキングコースを登る、途中鉄塔がある(5分)
  5. 巨岩を見ながら紅岩へ(10分)
  6. 紅岩の上で写真を撮る、落下転倒注意!(10分)
  7. 来た道を戻る(20分)

危険な思いをして紅岩の近くまで行っても紅岩の写真は離れたところから撮ったほうがキレイっていう・・

紅岩登っていくとこんなところ
  • ダイダイゴケを近くで見える
  • そこがしっかりした靴を履いていかないと危険。
  • 遠くから眺めたほうが良かった!(かも)
  • 登った価値は何だったのか深く考えさせられた
  • 低山登山の経験しか無いので恐怖が上回った
  • 9割ハイキング。1割登山。
天佑稲荷駐車場
天佑稲荷駐車場
    ABOUT US
    西ちゃん中津川ブログを運営している元バスガイド。Googleローカルガイド、地元ライター
    岐阜県中津川市在住ブログライターで出身は飛騨高山。元観光バスガイドがパンフレットやガイドブックより詳しく地元の魅力を発信中。 2021年2月「びっくり なかつがわ」を開設。 旅行、自然、田舎、カメラ、食べ歩き、コーヒーを愛する50代。 詳しいプロフィールはコチラ
    Verified by MonsterInsights