巨岩ワールド全開。ヒューしびれる~♡
わーい!丸山神社が見つかった!良かった~
無事目的地に到着すると、それだけでテンションがあがります。
丸山神社の森はあちこちに巨岩が露出しており、その間から樹木が生い茂っているんですよ。
本日は、丸山神社のふな岩を訪ねた記事です。
巨岩マニアが思わず息をのむ!「ふな岩」
丸山神社の拝殿でお詣りをして降りたところに「ふな岩」があります。
くじらのように尾が跳ね上がったような形の「ふな岩」が目の前に迫ってきます。巨岩マニアの私・・興奮のあまり思わず息をのみます・・ゴクっ。
写真で見るより目の前に鎮座している「ふな岩」の大きいこと。
くじらみたい~「ふな岩」でっかい~~
ふな岩は隠れた穴場
80年以上中津川で暮らしている爺さんも50年以上暮らしている旦那も「丸山神社、ふな岩なんて聞いたこと無い」。中津川市の観光サイトでも情報を見当たらなかったので、隠れた穴場スポットなのでしょう。
中津川で暮らし始めて25年経つのに「丸山神社」も「ふな岩」も聞いたことなかったな!
バスガイド時代、目立った対象物がない県道6号線や国道257号線はガイド泣かせのルートで「中津川は、何も無いところ」というイメージでしたが、撤回します!!
バスガイドの教本にもふな岩なんて載ってなかったな。
観光バスが入れない狭い道に、中津川の見どころがあるのです!
苗木の3つの巨岩スポット
巨岩マニアが中津川市苗木でおさえておきたい3つの巨岩郡は、以下のとおり。
- 星ヶ見公園、舟岩+星ヶ見岩+おばけ傘
- 丸山神社の「ふな岩」
- 天空の城として名高い苗木城址の巨岩郡
たくさんの人に見て欲しい気持ち半分・・こっそり一人だけで楽しみたい気持ち半分のマニアックな岩です。
まさか自分が50過ぎてから巨岩に魅了されるなんて!思ってなかったんですよ。
丸山神社の境内(見どころ)
丸山神社の境内は石の階段を上がると2分で到着します。小さな神社ですが丸山神社のおさえておきたい見どころをご紹介いたします。
(1)丸山神社の鳥居
鳥居は、俗界から神域への入り口となります。
鳥居をくぐるときは衣類を整え立ち止まって一礼、帰るときは鳥居の前で本殿の方を向き直し一礼するのが正しい作法です。
鳥居の形は、大きく分けて4種類。コレを知っているだけで神社でウンチクが語れます。笑。
- 一直線の神明(しんめい)鳥居
- 両端が上向きに反っている明神(みょうじん)鳥居
- 合掌形の破風(はふ)がついた山王(さんのう)鳥居
- 朱塗りの稲荷鳥居
丸山神社の鳥居は直線的な神明鳥居。
(2)龍の手水舎(てみずや、ちょうずや)
丸山神社の手水舎(てみずや、ちょうずや)は、青銅製の龍の吐水口でした。
左手を最初に清めてから右手を清め、再び左手を清めて口をすすぐのが正しい作法です。
神域に入る前に汚れた心や身体を清めて禊(みそぎ)を行い邪気を払う意味があります。
苗木城主の遠山家は丸山神社を崇敬していたことから、(苗木城の守り神は龍だった)龍にしたのかもしれないですね。
無住の神社ながら、掃き清められた手水舎で身も心も清めて石の階段をあがります。
(3)丸山神社の写真には光の輪が映り込む
写真を撮るときが気づかなかったのですが撮影した写真を見たら光が入り込み白っぽい写真が数枚紛れていました。
わー!何これ?光の輪!神様が舞い降りてきた写真みたい・・
見た目には派手さが無い場所ですが・・光の輪が映り込むので、とにかく写真は撮りまくりましょう。
こちらの写真にも不自然に光が写りこんでいますが、ふな岩や巨石群のある方向から光が射し込んでいるようです。
不思議な現象ですよね・・
ここで撮影した写真は70枚ほど。光が入った写真は5~6枚でした。
カメラで写真を撮りまくると良いですよ!!
丸山神社を訪れた人の写真を検索したら同じように光りが写りこんでいました。
(4)神明造のシンプルな拝殿
巨岩の隙間からの射し込む光を浴びつつ拝殿へと向かいます。階段をのぼると丸山神社の拝殿があります。
丸山神社は天照大神をお祀りしているので鳥居も直線的な神明鳥居、拝殿も直線的な神明造です。
丸山神社は左右対象、平入り、直線的な特徴を持つ神明造りだよ。
質素で簡易に思える造りですが「丸山神社」と書かれた拝殿扁額(へいでんへいがく)だけは唯一派手。拝殿の奥には本殿があります。中央に主祭神は天照大神がお祀りしてあります。こちらの写真にも不自然な光が射し込んでいましたよ。
明治以前は「元白山神社」と呼ばれていましたが明治以降は丸山に鎮座する社「丸山神社」とよばれるようになったようです。
(5)松ぼっくりで作られた大蛇がスゴイ
拝殿で目を引いたのが、松ぼっくり作られた大蛇です。向かって右側の大蛇がコチラ。
肉眼で目を凝らしても何で作られているのか分からず、カメラレンズをクローズアップしても何か分からず龍にも蛇にも見えたので「いったい何で出来ているんだ?」と衝撃を受けましたよ。
蛇の抜け殻なの?本物の蛇なの??
検索したところ大蛇は松ぼっくりで作られたおり巳年生まれの人々が奉納したものと判明しました。
松かさ(松ぼっくり)で出来た龍や大蛇は、珍しいと思いませんか?
巳年生まれの人が松かさの大蛇を作って奉納したと知ったとき、12年に1回巳年の人が作っているのかと思ったら・・35年前からあった!という記事を見つけたので・・35年以上前に奉納されたもののようです。
奉納された年代は、書かれておらず(奉納巳年男)の文字だけでした。
同じ干支、同じ生まれ年、還暦の節目など、さまざまな修復や改修が行われ、奉納がされているようです。
左側の大蛇は、龍のように見えてカッコイイ♪
こちらも年代は文字が解読できず不明・・。
大蛇が作られた不明なままですが、強烈なインパクトです。
(6)丸山神社の狛犬でウンチクを語れ
丸山神社の拝殿前には左右一対の狛犬があります。向かって右側の狛犬の牙が短めで口を開けており物事の始まりをあらわしています。
向かって左側の狛犬には牙があり口を閉じ物事の終わりをあらわしています。
神社や寺院に向き合う形で設置されている狛犬は狛犬といっても犬じゃなくて獅子なんだそうですよ。(知らなかったw)
神社の拝殿前の狛犬や狐は、大切なもの、神聖なものを守るために置いてあります。寺院の場合、阿行吽形の金剛力士像(仁王像)ですし、エジプトのスフィンクスは同じように神聖なものを守るためのものなんだそうです。
狛犬を知ると神社がもっと楽しくなる
一般的には吽形が雄で牙や角がついています。
一般的な阿行吽形の特徴は以下の通り。
- 口を開いている
- 阿行はたてがみは巻き毛
- 雌
- 耳が垂れている
- 頭に擬宝珠が乗っていることもある
- 口を閉じている
- 吽形のたてがみは直毛
- 雄
- 耳が立っている
- 玉や鞠を持っている
狛犬の阿行吽形の特徴を知っているとウンチクを語れるだけでなく神社参拝が楽しくなりますよ!
(7)主祭神は天照大神(あまてらすおおみかみ)
丸山神社の御祭神は天照大神です。他にも複数の神々を祀っているので主に祀られる神(主祭神)を天照大神としているようです。
天照大神を祀る神社は「神明神社」を名乗ることが多いよ。
古事記ではイザナギノミコトが左目を洗ったとき生まれたとされる天照大神。皇室の祖神であり太陽を神格化した神といわれていますが、古代人が太陽観測をした場所に祀られている偶然も神秘的。
(8)西向きの丸山神社
一般的に神社は南向きや東向きで建てられるのは、「天子南面す」という古い故実によるもので天子(皇帝)=天皇から見て太陽が昇るのが(左)東側が上という考え方から神さまをお祀りする神社は東向きや南向きで造られることが多いとのこと。
日本では昔から「左を上位、右を下位」という考え方があるよ。
(9)ふな岩や巨石郡は太陽観測の名残り
丸山神社のふな岩と巨石郡は、春分の日、秋分の日、夏至の日、冬至の日の日の出の方角にピタッと合うように設置されているのは古代人が太陽観測をするためだったと考えられています。
巨岩の隙間から西向きの丸山神社に光が射し込むのも不思議な現象ですが時計もカレンダーも無い時代の名残りと思うと神秘的な話ですよね
(10)赤い鳥居の稲荷社
ふな岩の近くには赤い鳥居の稲荷社があります。そして周りには2~3メートルの岩がゴロゴロしています。
丸山神社はガイドブックでも紹介されないような超マニアックな場所ですが巨岩巨石好きには堪らないスポットで私以外にも人が歩いていました。
引きで写真を撮ってみました。
稲荷鳥居の横の巨岩。
稲荷社の横にある岩も巨岩です。
(11)トイレの横にも巨岩
あちこち巨岩が出没している丸山神社ですが・・トイレの横にも巨岩が鎮座しています。
ただ、古びたトイレの中を確認する勇気が私にはありませんでした。
なんか出てきそう・・(罰当たり発言w)
岩デカすぎるぅ~
巨岩のド迫力に圧倒されます!真正面や真横から写真を撮るより後ろ側(裏側)から撮ったほうが大きさが伝わるでしょうか?
巨岩マニアには、たまらん!!遠近感おかしくなるやつw
トイレが小さく見えますが岩がデカすぎるのです。
(12)あらゆる角度、方角から「ふな岩」を楽しむ
ふな岩を囲むように柵やロープが張ってあるので必要以上には近寄れません。
長さ12メートル、高さ6メートルの苗木花崗岩。
看板には昭和46年10月28日に中津川市指定天然記念物と書いてありました。
地面から突き出すように尾の部分が出っ張っています。
岩から滑り落ちたら下の民家まで転げ落ちていきそうだな・・怖い~
「ふな岩」は見る角度によって様々な表情が楽しめます。神社側から眺めたら帰りは神社の外側から眺めると岩の大きさを実感できるんですよ。
ふな岩の名前の由来
山に囲まれたこのあたりでは、神に供える魚は「鮒(ふな)」が一般的だったようです。ふな岩の名前の由来は「船」ではなく魚の「フナ」に形が似ているから名付けられたと考えられています。
写真を横にすると人の横顔みたいに見えませんか?
鮒の頭の部分も出っ張っています。台座のような巨岩の上に不自然に「ふな」の形をした岩が乗っているような状態なのです。
(13)丸山神社の外側から「ふな岩」を眺める
ふな岩の、もう1つの楽しみ方は丸山神社の外側から眺めることです。少し引いて撮影するとスケールが伝わりやすいです。
台石からはみ出している「ふな岩」地震が来たらひとたまりもありません。
岩を縦にしてみると・・人の横顔にも見えます。
民家より巨大。一軒家の住宅ぐらいの大きさがあるんですよね。
丸山神社の詳細(行き方や順路について)
中津川駅から県道6号線を通り距離は6キロ、車で10分程で到着します。近くには苗木城址、星ヶ見公園などの見どころがあります。
所在地 | 〒508-0101 岐阜県中津川市苗木3341 |
丸山神社の地図
こんなインパクト大の「ふな岩」を見に来る人は、ほとんどおらず・・巨岩巡礼、巨石巡礼をテーマにしたブロガーさんが、「ふな岩は、もっと知られるべきだ」と書いていましたが激しく同意します。
お椀を伏せたような森が目印
お椀をふせたような丸い森が丸山神社の森です。付近の人は「丸山さま」と呼んでいるそうです♪
お椀をふせたような形の丸山神社の森!
Googleの航空写真で見ると丸山神社の周りだけ緑がワサワサしています。
直径130メートルの丸山神社の森の中に「ふな岩」があります。
丸い森に沿うように狭い道があります。到着すると道標があります。
丸山神社の駐車場
丸山神社の社号標の前に車1~2台が停められる駐車場があります。神社に向かって右側にも左側にも1~2台分のスペースがあります。
立ち寄る人も少ないスポットなのでゆっくり散策できますよ♪
丸い森なので方向感覚がズレますが、入口側は西です。
- 天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)→太陽の神
- 天水分神(あめのみくまりのかみ) →水の神
- 志那都比古神(しなつひこのかみ)→風の神
- 豊受毘売神(とようけひめのかみ)→食物穀物の神
- 国水分神(くにのみくまりのかみ)→神豊作の神
- 伊邪那岐神(いざなぎのかみ)伊邪那岐命の別名。国生みの神
- 大己貴神(おおなむちのかみ)→大国主神(おおくにぬしのかみ)の別名。国造りの神
- 菊理姫神(くくりひめのかみ)→ 加賀の白山比咩神(しらやまひめのかみ)と同一神。男女の仲を取り持つ縁結びの神、事業の商談成立の神
丸山神社 おまけ
「ふな岩大きかったな~」と感激しながら丸山神社をあとにします。来たときと同じように自分の勘を頼りに国道に戻ろうと思っていたんですね。
車にはナビがついていますが自分の勘に従って走るのが好き。
だけどテキトーに走るので、結構な確率で小狭い道に入りこんでしまいます。
子どもたちが小さい頃も何度もしでかしたようで未だに「お母さんに車で山道連れて行かれて迷って~あれ超怖かったよ~」といわれるんですよ。
一人だと「やめたほうが良いよ」誰も咎めないのでやりたい放題。
ただ「車幅大丈夫か?」「行き止まりだったら延々バックだな」と不安がつきまとうんですけど、思いもかけず良い場所が見つかったときの興奮がたまりません。
苗木藩主遠山家の近代の屋敷を発見!
この日も案の定、道を間違えて狭い道に入り込んでしまったのですが主張が強すぎる松の木を発見。
「なにか匂う怪しい・・」松の木を通過すると白壁土蔵で「ただものじゃない雰囲気」が漂っていました。
松の木飛び出てるし。白壁土蔵だし。デッカイ門あるし。
・・くんくん・・におう。におう。
出た!!遠山家だっ!!
毎回道を外れる私ですが「遠山家の屋敷」の看板が見えたときは、「私の勘もたいしたものよね」と思いましたよ。(毎回はずれるくせにw)
しかしながらGoogle Mapにも載っていないようですし、偶然見つけただけなので二度といけません。笑
丸山神社や苗木城と関わりが深い遠山家の屋敷に出くわすなんて「ふな岩」パワーが引き寄せたとしか思えませんでした。
- 写真を撮ると光の輪や不自然な光が入る(時間や角度、天候によって神秘的な写真が撮れる)
- 松ぼっくりの大蛇がスゴイ
- ふな岩が強烈なインパクト
- 丸山神社のあちこちに露出する巨岩が楽しめる。
本日ご紹介するのは、中津川市苗木にある丸山神社のふな岩(中津川市文化財指定)です。魚の形の巨岩です。